モンテッソーリ教育法という教育法をご存知だろうか。
日本の超若手棋士の藤井聡太棋聖が
このモンテッソーリ教育であったことで
一層話題になりましたが、
世界の影響力のある人間の多くが
モンテッソーリ教育を受けていた事でも
知られています。
日本を代表する野球選手となった大谷翔平選手や、
Googleの創設者ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、
アメリカ元大統領のオバマ氏等、
数多くの世界に影響を与える人物が
モンテッソーリ教育を受けています。
一概に
”モンテッソーリ教育を受ければスターが生まれる。”
とは言えませんが、”可能性”が著しく広がる
という意味では、画期的な教育法だと思います。
・モンテッソーリ教育が子供にもたらす影響
・モンテッソーリメソッド5つ
本をもとに記事を作成していますので、
ご興味があれば是非ご活用ください。
著者の紹介
子供の才能を伸ばす最高の方法
モンテッソーリメソッド↓↓
「モンテッソーリ原宿子供の家」と言われる
モンテッソーリメソッドをもとに幼児教育を
する施設に教師として勤めている堀田はるな先生
が本書を書かれました。
アパレル業界、Amazonジャパン、
FXの会社の経験をした堀田先生は結婚、出産を機に
モンテッソーリ教育のディプロマ(免許状)を取得し、
それまでとは全く別の教育者としての道を歩き始めました。
そんな興味を惹く経歴をお持ちの堀田先生が作中で
「自分が子供の時に受けておきたかった」と言われる程の
画期的な教育方法”モンテッソーリ教育”その内容に迫ります。
子供の教育方法に悩んでいる方や、
将来できる子供の教育法について
考えたいと思っている方。
モンテッソーリ教育は幼少期の教育だけ
と思っているかもしれませんが、
0歳~24歳まで有効とされている教育方法です。
敏感機や成長期、道徳観の取得、人格形成など、
成人を過ぎても有効とされています。
一度”モンテッソーリ教育”とは何かを知り、
実際に私生活で多用できるポイントを
活用してみてはいかがでしょうか。
モンテッソーリ教育とは
イタリア初の女医マリア・モンテッソーリ
が作った教育法なので、モンテッソーリ教育と言います。
1800年代、日本と同様に男尊女卑の時代のイタリア。
医学の道を目指すも女性というだけで
差別を受ける世の中に、
優秀な彼女も流石に心が折れそうになった事が
ありましたが、ある貧しい物乞いの親子を見て思いとどまり、
見事に医師になります。
そして精神科医で勤める事になった彼女は、
パン屑を床に撒き散らしそれを集める事に
熱中していた知的障害者の子供を見て、
指先の感覚的な刺激を求めている事に気がつきます。
その後指先の刺激の訓練をさせた子供の知能指数が
上がる事を実証実験で証明してみせ、
“それが健常的な子供にも当てはまる”
と仮説を立てました。
そこで生まれたのが、モンテッソーリ教育法です。
自由な時間が与えられ、子供自信が興味を持ち、
取り組み問題に打ち当たり、それを自ら解決する。
その環境を作る事がモンテッソーリの理論です。
マリア・モンテッソーリの経歴 | |
1870年 | マリア・モンテッソーリ誕生 |
1896年 | 女性初の医学博士号取得 |
1907年 | ローマに「子供の家」を建てる |
モンテッソーリ教育が子供にもたらす影響
・柔軟な発想ができる
・問題解決能力が育っている
・穏やかで優しい
多様性を受け入れる
モンテッソーリ教育では、
年齢が違う子供たちと同じ環境で生活をする為、
違う事が当たり前
と自然と身につきます。
現代の一斉教育を受ける子供たちは、
幼稚園や保育園に行きみんな全く同じ事を
みんなで一緒に取り組みます。
しかし、モンテッソーリ教育では、
園に到着し、自分で着替えをし、
自分でやる事を決め、自分でものを持ってきて
作業に取り組みます。
例えば、切り絵をやりたいなと思ったら、
ハサミとのりが必要だからハサミとのりを
自分で持ってきて作業に取り掛かります。
同じ空間でみんながそれぞれ違う事をするのが
当たり前の環境で育つ為、人はみんな違って
それが当たり前と思える思考になります。
柔軟な発想ができる
多様性を受け入れる事ができれば、
みんな違うと思う事ができます。
そうすると、もし自分の使いたいおもちゃが
誰かが使っていると、
「今日はこのおもちゃは使えないな、
じゃあ違う事をしよう」
と言ったように柔軟に物事の切り替えが
できるようになります。
自分で考え、行動ができる。
この思考力は大人になってとても重要です。
社会人になってから
自ら考えなければいけない場面に直面した時、
違う角度から物を見る柔軟な発想があれば、
問題なく仕事をこなせる人間になります。
問題解決能力が育っている
モンテッソーリ教育では、
“教具”というものが存在します。
その教具には、子供が間違ったら
間違いを矯正し解決できるような作りになっています。
どこが違ったのか自分で分析し、
自らが解決する事ができます。
しかしそれには大人の補助が必須です。
手伝い過ぎてはダメだし、
子供がもう嫌!!となってしまうのも
避けなければいけません。
「手伝いが必要であれば言ってね」
と声をかけるなど、
絶妙なフォローがモンテッソーリ教育には大切です。
穏やかで優しい
・柔軟な発想ができる
・問題解決能力がある
この3つを持っていれば、
自然と穏やかで優しい子供になります。
(無口で大人しいという意味では無いと本書では言っています)
年代の違う子供達と
自由な発想ができる環境で育ち、
現実を柔軟に受け止める事ができる精神状態で、
問題に直面しても解決する思考力がある為に
動揺しない。
立派な子供で健やかに穏やかで優しい子供に育つ
というわけです。
モンテッソーリメソッド
本書では、モンテッソーリメソッドと呼んでいる
教育方法のメソッドが5つあります。
その5つのメソッドを詳しく見ていきましょう。
「日常」
日常生活をする上で
子供はたくさんのことを習得していきます。
洋服を着替える、ドアノブを回して引いて開ける、
靴を履く等、子供にとっては日常の動作が学びです。
どういう風に筋肉を使えばドアを開けられるか、
洋服の腕を通すにはどう動いたらいいか。
一つ一つの動作が
子供の脳にはとてもいい刺激となります。
この「日常」のメソッドでは
主に3つの事が書いてあります。
・他者との関わり方
・社会のルール
身だしなみをする事で自立し自己肯定感が上がり、
他の子供達の為に部屋の環境を整え、
自立心が芽生え、
日常のリズムで社会のルールを学んでいきます。
どうしても時間の足りない時はしょうがないですが、
なるべく子供1人で出来るまで待ってあげる事が大切です。
服をなかなか着れない子供を見て
いてもたってもいられず、
強引に着させてしまう。
そんな親御さんを多々見ますが、
それは子供成長を妨げています。
穏やかな気持ちで気長に、
辛抱強く見守ってあげる事が
我が子にとっての最高の教育なのです。
「感覚」
3~6歳の間は『敏感期』と言って感覚が研ぎ澄まされ、
色々な感覚をスポンジのように吸収していく時期と言います。
その期間に、「大きい」「小さい」
「長い」「短い」「太い」「細い」という感覚を
学んでいく事がとても良いと言います。
”このリンゴは大きい”と言っても大人はりんごの概念がもともとある為、
思っているリンゴと比較し、ああ、確かに大きい。
と判断ができますが、
子供にりんごの概念が無いとき、
このリンゴが大きいか小さいかの判断がつきません。
そこで、実際に小さいものと大きいものを
比べて見せてあげ、
「これは大きい」
「これは小さい」
と大きいという意味を脳内に
リンクさせてあげる事が大切です。
この敏感期には手指の感覚も
著しく成長していく時期ですので、
積極的に実物に触らせて
感覚を身につけていく事をお勧めしています。
「数」
数は日常でありふれています。






こんな話は日常茶飯事で、
子供に良く聞いてしまうのではないでしょうか。
そんな子供に”数”という概念を教えます。
1の次はなぜ2,3と続くのかを感覚的に
教えていくメソッドです。
年長になると、1000の位の足し算引き算、
簡単な掛け算割り算ができるようになると言います。
「言語」
言語はとても難しいメソッドであると思います。
マリア・モンテッソーリは
言語は文明を決定するもの
として定義しています。
というのも、言葉は人間だけが持つ能力で、
その能力でコミュニケーションをとる力を得ました。
他の動物には無い最上級のコミュニケーションツール
の言語があったからこそ人間は成長を遂げ、
文明を記録として残す事が可能となりました。
言語は
2歳児で約200~300語習得し、
3歳で1000語程度、
就学する6歳には1万4000語程度を
習得すると言います。
2歳までは無意識に覚えていき、
2歳~6歳までは意識的に単語を覚えていきます。
年齢によって教えていく方法も異なります。
モンテッソーリメソッドの「言語」では、
「書く」「読む」「文法」の順で学んでいきます。
書く | 意味が分からなくても何でも書く |
読む | 呼んだ文字の意味がわかるようにリンクさせる |
文法 | 「リンゴ」・「ちょうだい」を「あのリンゴが欲しい」と文章化していく |
人間の優れた能力の一つに
”カテゴリー分け”する能力があります。
りんごであれば果物・赤い物・丸い物・甘い物など
様々なカテゴリーに分ける事ができます。
このメソッドでは、
わざとカテゴリーが同じ単語を教え、
子供が自然とカテゴリー分け
ができるように教育します。
「文化」
『これが1番重要』と本書では述べられています。
今までやってきたメソッド4つの集大成
と言われるのが、この「文化」です。
文化とは、まさに文化的な観点から子供たちに
理解させていく事を言います。
まず宇宙があり、ビッグバンで地球が誕生し、
太陽や他の惑星も存在し、
太陽の周りを回るから四季があり、
と言った風に順序立てて正確に
教えていきます。
「感覚」「数」「言語」の概念がなければ、
「文化」の理解は難しいと言います。
まとめ
モンテッソーリ教育とは何かと聞かれたら、
「子供の自立を整える為の環境を作る教育」
と私は解釈しています。
子供にとって大切なのは環境というのが
身に染みてわかる事が
今まで多く感じた事があります。
日本の教育がこれから
どう変動を遂げていくのかが楽しみですし、
自らに子供ができたらモンテッソーリ教育を
受けさせたあげたいと強く思います。
詳しくはこの本を読めば
より内容が深まります。
子供の才能を伸ばす最高の方法
モンテッソーリメソッド↓↓
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【育児と教育①】子供の身体と才能を育てるモンテッソーリ教育
イタリア初の女医
マリア・モンテッソーリが作った教育方法
・モンテッソーリ教育が子供にもたらす影響
・多様性を受け入れる
・柔軟な発想ができる
・問題解決能力が育っている
・穏やかで優しい
・モンテッソーリメソッド5つ
「日常」
「感覚」
「数」
「言語」
「文化」
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